2020年 07月 25日
第266回例会
※今回は、ゲストとしてご参加頂いた他クラブ所属のY.Uさんがレポートをまとめてくださいました。
Y.Uさん、ステキなレポートありがとうございます!
文月も半ばを過ぎたというのに、長梅雨の終る気配のない肌寒い土曜日の朝でしたが、鬱陶しい気分を吹き飛ばすかのような熱い第266回桜坂TMC例会が、オンラインで開催されました。今回はゲスト参加者として総合論評をさせていただいたY.Uが、例会の様子をリポートさせていただきます。
例会には、海外から参加の2名を含め、他クラブからたくさんのゲストが参加されていました。他から参加したくなる、そこにも桜坂トーストマスターズクラブの魅力が現れています。
“有り体に言えば(今日の言葉です)、とても熱くて、しかもアットホームな素晴らしい例会でした!”
まずは、H.E会長の挨拶。会長としてまだ2回目の例会なのに、すでにとても落ち着いた雰囲気です。そして、司会進行役も、H.E会長。聴いている側も元気をもらえる、しっかりとした、そつの無い司会ぶりです。そして、各役割の説明も、“有り体に言えば、”とてもわかりやすかったです。
本日はスピーチが3本。そのうち1本は、スペシャルゲストによるスピーチでした。
凜とした空気の中、スピーチの部が始まりました。
1番目のスピーカーは、M.Hさん。スピーチタイトルは「愛する桜坂トーストマスターズクラブ」。
桜坂TMCへの愛がたっぷりと詰まった、そして、メンバーへの温かい激励の心を感じる素晴らしいスピーチでした。
2番目のスピーカーは、前会長のT.Iさん。スピーチタイトルは「ショッキングなこと」。
シリアスな内容でしたが、ストーリーの展開もよく構成されており、聴きやすかったです。聴き手は、皆、T.Iさんを応援したい気持ちになったと思います。また、話の中に軽くユーモアを入れる工夫をされていたところがさすがです。
3番目のスピーカーは、スペシャルゲストのM.Sさん。スピーチタイトルは「めりっめりっめりっ」。
さすが、全国大会優勝者のスピーチです。聴かせてくれます!
ストーリー展開も見事、映像の使い方も上手く、そして話の随所にでてくる“音”の使い方が秀逸でした。
いずれも、聴いていて時間が経つのを忘れてしまうような、素晴らしいスピーチでした。
次は、旬の出題(テーブルトピックス)の部です。担当は、教育担当副会長のA.Oさん。
スピーチの部の張り詰めた空気から一転して、和やかな空気の中で始まりました。
お題は、7名の方に出題されました。どれも、参加している全員が、自分だったらどう答えるだろうと頭の中で考えを楽しく巡らせることができるような、素晴らしいお題ばかりでした。そして、A.Oさんの素晴らしいところは、個々の回答者に対して的確かつ暖かいコメントが発せられたところでした。このような工夫が、例会の進行を更に温かいものにしていきます。
そして、どのテーブルトピックスピーチも、皆を楽しませてくれる素晴らしい内容でした。
休憩時間の後は、論評の部。
個人論評は、各々が担当するスピーカーに対して行われますが、その内容は、スピーカーのためになり、勇気づけるものです。そして、全ての参加者にとっても、為になります。
1番目の個人論評者は、ゲストのT.Kさん。
M.Hさんのスピーチのたくさんの良い点の中なら、数点を厳選して話されました。それらの説明は、改善点の説明を含め、具体的でわかりやすかったです。T.Kさんの語り口や表情の変化なども素晴らしく、論評はそれ自体がスピーチであることを改めて思い出させてくれました。
2番目の個人論評者は、T.Sさん。
良質の映画評論を聴いているような、臨場感のある、人を惹き付ける論評でした。場がとても盛り上がりました。T.Iさんのスピーチに関して、T.Iさん自身の気持ちの部分にも温かく触れながら、話をされました。改善点も、腑に落ちました。
3番目の個人論評者は、ゲストのT.Yさん。
丁寧な話しぶりと温かい言葉。存在感のある、そして的確な論評者でした。M.Sさんのスピーチに関して、コンテストに勝つ要素に触れながら、具体的に、説明されていて、とても勉強になりました。
本日の旬の出題者賞は、NON-TMゲストのH.Yさん
ベスト論評者賞はT.Sさん
ベストスピーカー賞はM.Sさんです。
“有り体に言えば、”とても素晴らしい例会でした。
また、参加させていただけると幸いです。
2020年 07月 09日
第265回例会
7月4日に行われた第265回の桜坂トーストマスターズクラブの例会は、久しぶりに全ての参加者がリアル会場に集まりました
コロナウイルスの影響で、Zoomでのオンライン例会がずっと続いてきただけに、久しぶりに会員同士顔を合わせることとなり、お互いに数ヶ月ぶりの再会に心踊らされました。
さて、この日は7月からの新しい役員体制になってからの初めての例会でもありました。
新しい会長であるH.Eさんの今年のクラブの方針が発表されました。
それは、「言葉で伝えよう」です。

我々の考えていること、思っていることは言葉にしないと伝わらない、
誰もがわかっていることではあるのですが、意外とおろそかにしがちです。
改めて、言葉の持つ力を再認識させられる素晴らしい方針です。
それから、本日のTMOMであるM.Hさんによる進行が始まりました。

M.Hさんからの話によると、7月4日がアメリカの独立記念日であることや、同じ頃の日本では江戸幕府の第10代将軍徳川家治の時代だったそうです。
そこまでは、さすがに知らなかったので、目からウロコです
ちなみに、初めて知ったのですが、イギリスがアメリカを植民地にしたのも1584年7月4日だったとか。
うーん、歴史の奥深さに、思わずうなってしまいます

歴史の奥深さを実感した上で、各役割の紹介があり、それから4本のスピーチが始まりました。
1本目のスピーチは、S.Sさんの「小さく確かな幸せ」です。
コロナウイルスの影響で、思うような外出が中々できず、できることも限られる中、身の回りの小さな幸せを日々感じることや、日常の些細なことにゲーム性を見出していくことの大切さを実感させてくれた文学を思わせるスピーチでした。

2本目のスピーチは、T.Kさんの「コロナの傷跡」です。
緊急事態宣言の最中は、ずっと在宅勤務だったそうで、1日100歩しか歩かなかった日もあったとか。そのせいで体重が10キロ以上も太ってしまったため、何とスピーチでダイエット宣言をしたのには、驚きです!
みんなの前で宣言し、やるしかない状況に追い込むのはさすがでした。

3本目のスピーチは、ゲストである東京論評TMCのT.Kさんの「期待外れ」です。
小さい頃から、達成しようと思ったことが達成できず期待外れに終わったことが多かったのですが、長い目で見たら実はそれが無駄ではなかったという、「ムダな期待外れなんてない」という素晴らしいメッセージ性のあるスピーチでした。

4本目のスピーチは、会長のH.Eさんの「改めまして、Eです」です。
H.Eさんに会って間もない人にとっては、もちろんのこと、H.Eさんのことをよく知る人にとっても、H.Eさんのバックグラウンドと人間的魅力を改めて知るきっかけとなった素敵なスピーチでした。ちなみに、H.Eさんの好きなことは「料理を作る」ことと思われていたのが、実は「料理を食べること」であったようです。

つづいて、出題を出されてから、それに沿って即興スピーチをするテーブルトピックスです。
司会は、ゲストである目黒MTCの会長になったばかりのチャッピーさんが行いました。

出題は、「あなたは犬派?猫派?」、「飼っていたペットのエピソード」、「地元のおすすめスポット」、「得意料理は何?」、「コロナ収束後に行きたいところは?」
「おすすめの音楽は?」、「あなたはうどん派?そば派?」
時間が前倒しになったため、当初与えられた時間より長くなったものの、出題をその場で考えて7名に当てていったのはさすがでした!
それから、4名のスピーカーに対する、4名の論評が始まりました。
論評者の皆さんは、それぞれ良かった点と、改善した方がよい点をあげて、今後のスピーチにつなげるための指摘をしていました。
そして、ついに今日のテーブルトピックス賞の発表となりましたが、何と見学者のYさんが選ばれました!
「得意料理は何?」に対して、時間と手間がかからないドライカレーをあげてましたが、思わず自分も作りたくなってしまうようなステキなスピーチでした。

今日のベスト論評賞は、T.Sさんと、A.Oさんの2名が選ばれました。
T.Sさんの論評は、それ自体が劇場スピーチであるかのような人を引き込む話し方で、T.Kさんのスピーチで哀愁漂うボディランゲージを自分が演じながら論評をしていたのが、印象的でした。
A.Oさんの論評は、ユーモアがあって聴衆を笑いの渦に巻き込んだのと、数字や写真など根拠を持たせた方がよいという鋭い指摘には、うなづくものがありました。


そして、今日のベストスピーカー賞は、T.Kさんの「期待外れ」でした!
素晴らしいメッセージ性に聴衆の多くが共感していたのが印象的でした。

久しぶりのリアル会場での例会でしたが、次回の7月18日(土)は再びZoomでのオンライン例会となります。
しばらく、リアル会場での例会とオンライン例会を交互に行う予定でいます。
このコロナウイルスの状況であっても、会員同士が切磋琢磨しあって、スピーチ力を磨き、言葉で伝えることの大切さを学んでいます。
ご興味のある方は、お気軽に遊びにいらしてください
